第4回
クロアチア映画祭

かつては尊敬を集める脚本家だったロマン・ノヴォトニーは、今や忘れられた存在となり、シムラ半島という風変わりなリゾート地での仕事を渋々引き受ける。
そこでは、謎めいたドクター・ドップラーの指揮の下、奇妙な実験が行われていた。それは、擬似的な「映画」リゾートで、宿泊客は事前に用意された役を演じ、脚本家(＝オペレーター)たちは毎日新たな物語を紡ぎ出す。
この架空のドラマの中心には、関係が破綻しつつあるクララとその婚約者、そして陶器の仮面を被った謎めいた人物、ペルソナがいるが、自分たちが映画の中にいることを完全に認識しているのは、ペルソナただひとりである。

2020年アカデミー長編アニメ映画賞へのクロアチア史上初のエントリーを果たし、ベスト28作品選出に輝いた経験を持つダリボル・バリッチ監督の作品。

シリア人移民の爆発物がISISのテロリストを誘引し、ボスニア・ヘルツェゴビナの麻薬密輸団は混乱に陥った。
彼らはボスニア・ヘルツェゴビナとクロアチアの国境で、忠誠と生存を賭けた死闘に巻き込まれる。

悪徳な雇用主の元から逃げてきた学生が、トマトの収穫の手伝いに離島へやってくる。
そこで彼を待ち受けていたのは、おバカで愉快な仲間たち、真実の愛、そして命をかけた戦いだった。

戦後のボスニアで、ある劇団がサンタクロースに扮して子どもたちに喜びと輝きを贈ろうと奮闘する。しかし、過去の影は消えない……

これはパウリナ・Pという女の子の物語です。学校や家庭での冒険や、彼女が一学年の間に乗り越えていく様々な問題が描かれています。
この映画はある有名な児童書を原作としており、友情、愛、そして家族に関する問題をコミカルに描いています。映画のストーリー自体は現実世界を舞台にしており……

― 神話の終わりのあとに ―

世界の崩壊後に語られる、もうひとつの”逆さまの童話”。
「ワンスアポニア」は場所ではなく、滅びの前の時代を象徴する神話。
その断片だけが、歪んだ残響として世界に漂っている。
〈子ども〉〈女王〉〈道化〉〈獣〉〈異端者〉― 彼らは荒廃した大地をさまよう旅人。
何を探しているのかさえ知らぬまま、かつての童話の記憶を身にまといながら。

第1章「肉と蔦の城」
朽ちた中世の城に息づくのは、快楽と腐敗に溺れた者たち。終わりなき宴、狂乱の儀式、そして絶望を覆い隠す笑い声。一瞬の陶酔ののち、放浪者たちはその幻から逃れ、荒野へと歩み出す―。

第2章「トラウマの森」
黒い神経のような木々、光るキノコ、記憶を閉じ込める巣箱を守る鳥頭の見張り。一歩進むごとに抑圧された光景(ささやき、古い歌の断片、遠い昔に消えた人々の影)が目覚める。悪党たちは、各々が内なる傷を抱え苦闘する。

2020年アカデミー長編アニメ映画賞へのクロアチア史上初のエントリーを果たし、ベスト28作品選出に輝いた経験を持つダリボル・バリッチ監督の作品。

1993年、ボスニア・ヘルツェゴビナ。
民族浄化作戦の一環として、準軍事組織が旅客列車を停止させた。
罪のない民間人である乗客が引きずり降ろされるが、500人の乗客のうち、ただ1人、抵抗する勇気を持つ男がいた。

2024年開催、第77回カンヌ国際映画祭・短編映画パルム・ドール受賞作品。

『スライス・オブ・ライフ』はオリジナル短編SF映画です。
ある麻薬ディーラーの下っ端が人生をやり直そうとしたところ、彼の意思を握った警察官に出会い、その運命に翻弄される物語です。
この映画は全体を通して、80年代の伝説的なSF映画同様に、昔ながらの方法で制作されています。ミニチュア、マットペインティング、リアプロジェクションなどを用いており、CGは一切使用していません！『スライス・オブ・ライフ』は、80年代のSF映画へのラブレターです。
80年代が思い描いた未来への旅に、ぜひお付き合いください!